0022/01/27

Diagnosis という語の意味


孫子曰く、「 彼を知りて己(おのれ)を知れば、百戦(ひゃくせん)して殆(あや)うからず。

あまりにも有名な言葉です。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。」という表現で耳にすることも多いかと思います。

同じことが、医療にも当てはまります。ここで問われるのは、診断(diagnosis)が正しいか、正しくないかです。diagnosisという言葉は、ギリシャ語のdia- (通じて、完全に)と gnosis(知識)という語からきています。つまり完全な知識を意味します。

したがって、正しい診断がなされたということは、それは敵(病気とそれに関連する状態)と自分(医療を行うにあたっての種々の制約)についての、完全な知識が得られたことを意味します。そうなれば、百戦して危うからずということになるでしょう。

また、孫子はこうも言っています。「 彼を知らずして己(おのれ)を知れば、一勝(いっしょう)一負(いっぷ)す。彼を知らず己(おのれ)を知らざれば、戦うごとに必ず殆(あや)うし。

もし、次に診断を聞くことになった時には、それが「完全な知識」であることを願いたいものですね。

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